「関係はひとりでは成立しない」ってどういうことだったのか?

「私のせいだったのかな」

「もっと何か出来ることがあったんじゃないかな」

離婚後も、そうやって過去を見て考え込んでしまう夜がありますか?

愛せなくなった自分を責めたり、
本当に好きだったのかなと過去の自分を否定したり、
離婚という結末を選んで本当に良かったのか、
ふと自信が持てなくなる瞬間。

なぜ私は好きじゃなくなったんだろう?

なんで私は前夫を好きじゃなくなったのか。

これまで自分を深く観察してきたことにより、
断定はできないけれど、
かなり一貫した理由が見えてきたと思う。

これは「気持ちが冷めた」という単純な話というより、
関係の構造が成立しなくなった結果として、
「好きという感情が湧き出てこなくなった」
に近い。

「好き」は変わるものとして存在している

「好き」って色々あるけれど、
ここで言う「好き」は恋愛感情だけではありません。

関係を持続していくのに最低限必要な
相手への「大切」とか「尊敬」とか「慈しみ」
みたいなものの総称として使っています。

好きの気持ちって、
ずっと同じ塊じゃなくて、
状態によって増えたり減ったりするものだと思う。

燃料がくべられれば火は燃え続けるけど、配給が止まれば消える。

湧き水だって、雨が降らなければいつか枯渇する。

好きでい続けるには、
相手に返そうという意図があるかどうかに関係なく、
関係の中で何かしら自然と受け取っているものがあるんだと思う。

子どもへの愛って、
実際には与える以上に受け取っているものがある。

子どもは親に何かを与えようとしているわけじゃないと思うけどw

たとえば火もそうで、
焚き火をするときも、
薪ばかりくべても、逆に火は消えてしまうことがある。

でも少しだけ空洞を作って、
空気の通り道をつくると、
急に火が大きく育つことがある。

では、私は何も受け取っていなかったのか?

じゃあ、結婚生活の中で、私は何も受け取ってなかったのかと言うと、
私は何かを受け取る姿勢ではいたと思う。

子どもたちから受け取ることはできていた。

だけど、
前夫から「受け取れるはずだったもの」は全くなかった?
何も受け取ってなかった?

答えはどちらも「否」だったんじゃないかな。

なかったわけでも受け取ってなかったわけでも、
充分だったわけでもなかった。

なぜそれは“満たされるもの”にならなかったのか

じゃあなぜそれが私を満たすものにならなかったのか。

相手から何かしら与えられていたとしても、
それが自分にとって「受け取れるかたち」でなければ、
それは“なかったこと”と同じになってしまうこともある。

受け取り方を工夫したり、受け取る範囲を調整することはできる。

でもそれだけでは、関係は続かない。

自分の「じゃあ、何が欲しいか」を伝えることも、
相手の「じゃあ、何が欲しいの?」を聞くことも、
関係の継続、アップデートには必要だと思う。

なぜ循環は成立しなかったのか

なぜ、双方が何かしら差し出しているはずなのに、
循環が成立しないことがあるのか?

もしかすると、あなたは
「私の受け取り方がダメだったってこと?」
って思うことがあるかもしれない。

でもそうじゃない。

結婚した当初、私にも、相手が渡そうとしてくれたこと自体を受け取る時期が当然あった。

そして、
「ありがとう。
だけど、これは私には合っていない」
についても、徐々に伝えるようになっていった。

私がここで望むのは、
相手と自分の、渡したいものと受け取りたいものが違う場合に、
すり合わせができる関係。

いつもどちらか一方に合わせるんじゃなくて、
お互いの歩み寄り地点を見つけ出す作業が「一緒に」できる関係。

それをしようとした私と、
あくまで、渡したいものしか渡したくない、受け取りたいものしか受け取りたくない相手。

ここが固定されていて、
循環が生まれず、
結果として私の火は消えてしまった。

つまり、循環が成立しなかったのは、

受け取り方が間違っていたからではなく、

お互いにとって意味のある形に、
双方で調整し続ける関係が成立していなかったから。

じゃないかな?

「好き」が成立する条件が崩れた

「好き」という感情は、ただの好意じゃなくて、

  • 安心
  • 信頼
  • 循環
  • 相互性

の上に成り立っている。

でも、当時の結婚生活では、

  • 伝わらない
  • 受け取られない
  • 変わらない
  • 関係が更新されない

「苦しい、これ以上は無理!」と私が限界を伝えたとき。

ここで起こっていたのは、

  • 努力の放棄ではない
  • 希望の放棄でもない

前提の崩壊だった。

関係を継続し、アップデートしていくためには、

ただ与えればいいわけでも、
ただ受け取ればいいわけでもなくて、
その間に“流れ”があることが必要なんだと思う。

でもその“流れ”がうまく保たれないまま、
どこかに負荷が偏り続けると、
関係そのものが耐えられなくなることがある。

たとえるなら、
川が川であり続けるためには湧き水が必要だけど、
予想外の場所に集中大豪雨で、
どこかが決壊しちゃったようなもの
に近い。

でも今は、
その大雨から安全な距離が取れた場所で、
元のかたちとは異なるけれど、
川は川として穏やかさを取り戻してる。

好きじゃなくなった理由

好きじゃなくなったのは、嫌いになったからじゃない。
好きが湧き続けるために必要な循環が止まってしまったから。

愛は一人で成立する。

でも、関係は一人では成立しない。

「私個人にだけ問題があったから」ではなく、
ただ、成立条件が揃っていなかった。

だから、夫婦関係がうまくいかなかったことを、
全て自分だけのせいにしなくていいんだろうなって思う。

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